【FIP闘病記】FIP寄付金9月の報告とFIPについて~ねこけんさんが札幌に来ました~
9月のFIP収支を報告します。⇒https://nyantomo.jp/wp-content/uploads/2021/10/224cbf089834cd4f736e543787ce175c.pdf
1回目の報告はこちらから⇒https://nyantomo.jp/wp-content/uploads/2021/09/2eff8dd26c285b0c01303738664ce5d9.pdf
たくさんの応援とはげましをありがとうございます。キアヌもウィルも元気です。デップは昨日から少し元気がありません
対処法ですが吐き気止めやステロイドの治療をしました
昨年から今年かけて、北海道全域でのレスキューが増え、今まで考えてもいなかった事態が当会を襲いました。
状態の悪い子が増え、この子達はどうしてこのような状態で生きてこられたのか、どうやって耐えてきたのかと思うような悲惨な現場ばかりでした。
マイナス零下16度の納屋で耐えていた網走の子。
黒松内の山の中の一軒家で4月に飼い主さんが孤独死し、山の中で必死に生きていた子たち。
初山別村の90匹に及ぶ猫たちのTNRの現場で生まれていた30匹の子猫たち。
北見市ではTNRした子が49匹、保護した子が25匹を超えました。
地域性を広げたことが原因なのか、過酷な環境に置かれて保護時に酷い状態だったことが原因なのかはわかりませんが、FIPを発症した子が通年にくらべ増加したことは間違いありません。
先に発症した遠軽の子猫は獣医師の先生が助けてくれ、今は飼い主さんのもとで元気に過ごしています。
トライアル中だった網走の子は、初期治療を当会で行い、里親さんになってくれた家族が治療を続けてくださり、元気にしています。
個人保護主さんの譲渡先で発症した積丹の子は、84日間の投薬ののち、現在経過観察中ですが元気に過ごしています。
そして、治療中の黒松内のウィル、キアヌ、デップ、網走のモモタロス。
今回初めて皆さんに報告することになりますが、さらに福島のカール、積丹のもっちが発症して治療を開始しています。
もっちは譲渡後でしたが、FIPの診断を別の病院で受け、看取るのはつらいという理由で私たちの所にもどってきました。譲渡から数か月がたっていました。
現在当会で治療中の猫は6匹になりました。
私は、何が原因でこのようになっているのか、保護場所も保護されている場所もそれぞれ別の子たちがなぜFIPを発症するのか…ずいぶん悩みました。
そして1つ1つわかってきたことがあります。
ご支援いただいている皆様、FIPと戦っている飼い主さんたちに、当会の症例をお伝えすることが大切な役目だと感じ、このブログを書いています。
お薬は日本では未承認のお薬です。
でも助かっている子達がいるのも事実です。
もしも自分の家の猫がこの病気を発症した時、間違いないなくこの薬を使うと決めて貯金していたお金を会に寄付することを決め、治療を開始したことは以前のブログでも書きました。
でも薬は高額です。
それでもやはり目の前で苦しんでいる子たちを助けたいと考えました。
しかし、この子達が寛解しても家族のもとに旅たちしあわせになることが出来るのか…不安に思う毎日でした。
なぜ完治と言えないのか、寛解はまた発症するリスクがあるのか…
その疑問を、かなりの症例を診てきている「ねこけん」のM代表にぶつけてみました。
(ねこけんさんは練馬区を中心に活動するNPO法人です。)
メールを打ち終わって5分後、M代表から電話が来ました。
「札幌に往診に行く予定があります。ニャン友さんの里親さんです。ニャン友さんにも寄り、獣医師に往診させます」
(後でわかりましたが、2015年ラガマフィン125匹の里親様でした。)
すぐ里親さまと連絡を取り、今はお互い情報交換をしています。
旭川のあにまあるから保護した子が発症したと聞いています。
当会では、全ての子の治療を開始していましたが、症例とその後の話を聞きたいと思い、
M代表に来ていただきました。

そして昨日、私の不安と、FIPと戦っている猫たちに朗報を受けとりました。
今後何を見ていったらいいか、予防方法はないのかなど沢山の話をしました。
その症例数と再発のしたときの経過など、ありったけの疑問を獣医師の先生に聞きました。
その時間は日帰りで飛行機に乗る直前まで続きました。
詳しくはまた次のブログでも書きますが、これはあくまでも現在6匹の子を治療している私たちの症例と経験であることをご理解して読んでいただければと思います。
1回目の報告はこちらから⇒https://nyantomo.jp/wp-content/uploads/2021/09/2eff8dd26c285b0c01303738664ce5d9.pdf
たくさんの応援とはげましをありがとうございます。キアヌもウィルも元気です。デップは昨日から少し元気がありません
対処法ですが吐き気止めやステロイドの治療をしました
昨年から今年かけて、北海道全域でのレスキューが増え、今まで考えてもいなかった事態が当会を襲いました。
状態の悪い子が増え、この子達はどうしてこのような状態で生きてこられたのか、どうやって耐えてきたのかと思うような悲惨な現場ばかりでした。
マイナス零下16度の納屋で耐えていた網走の子。
黒松内の山の中の一軒家で4月に飼い主さんが孤独死し、山の中で必死に生きていた子たち。
初山別村の90匹に及ぶ猫たちのTNRの現場で生まれていた30匹の子猫たち。
北見市ではTNRした子が49匹、保護した子が25匹を超えました。
地域性を広げたことが原因なのか、過酷な環境に置かれて保護時に酷い状態だったことが原因なのかはわかりませんが、FIPを発症した子が通年にくらべ増加したことは間違いありません。
先に発症した遠軽の子猫は獣医師の先生が助けてくれ、今は飼い主さんのもとで元気に過ごしています。
トライアル中だった網走の子は、初期治療を当会で行い、里親さんになってくれた家族が治療を続けてくださり、元気にしています。
個人保護主さんの譲渡先で発症した積丹の子は、84日間の投薬ののち、現在経過観察中ですが元気に過ごしています。
そして、治療中の黒松内のウィル、キアヌ、デップ、網走のモモタロス。
今回初めて皆さんに報告することになりますが、さらに福島のカール、積丹のもっちが発症して治療を開始しています。
もっちは譲渡後でしたが、FIPの診断を別の病院で受け、看取るのはつらいという理由で私たちの所にもどってきました。譲渡から数か月がたっていました。
現在当会で治療中の猫は6匹になりました。
私は、何が原因でこのようになっているのか、保護場所も保護されている場所もそれぞれ別の子たちがなぜFIPを発症するのか…ずいぶん悩みました。
そして1つ1つわかってきたことがあります。
ご支援いただいている皆様、FIPと戦っている飼い主さんたちに、当会の症例をお伝えすることが大切な役目だと感じ、このブログを書いています。
お薬は日本では未承認のお薬です。
でも助かっている子達がいるのも事実です。
もしも自分の家の猫がこの病気を発症した時、間違いないなくこの薬を使うと決めて貯金していたお金を会に寄付することを決め、治療を開始したことは以前のブログでも書きました。
でも薬は高額です。
それでもやはり目の前で苦しんでいる子たちを助けたいと考えました。
しかし、この子達が寛解しても家族のもとに旅たちしあわせになることが出来るのか…不安に思う毎日でした。
なぜ完治と言えないのか、寛解はまた発症するリスクがあるのか…
その疑問を、かなりの症例を診てきている「ねこけん」のM代表にぶつけてみました。
(ねこけんさんは練馬区を中心に活動するNPO法人です。)
メールを打ち終わって5分後、M代表から電話が来ました。
「札幌に往診に行く予定があります。ニャン友さんの里親さんです。ニャン友さんにも寄り、獣医師に往診させます」
(後でわかりましたが、2015年ラガマフィン125匹の里親様でした。)
すぐ里親さまと連絡を取り、今はお互い情報交換をしています。
旭川のあにまあるから保護した子が発症したと聞いています。
当会では、全ての子の治療を開始していましたが、症例とその後の話を聞きたいと思い、
M代表に来ていただきました。

そして昨日、私の不安と、FIPと戦っている猫たちに朗報を受けとりました。
今後何を見ていったらいいか、予防方法はないのかなど沢山の話をしました。
その症例数と再発のしたときの経過など、ありったけの疑問を獣医師の先生に聞きました。
その時間は日帰りで飛行機に乗る直前まで続きました。
詳しくはまた次のブログでも書きますが、これはあくまでも現在6匹の子を治療している私たちの症例と経験であることをご理解して読んでいただければと思います。
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猫コロナウィルス
猫コロナウイルスは、日本でも多くの猫が保有しているウイルスで、猫から猫へ容易に感染しますが、多くの場合、病的な症状を起こすことのないウイルスです。
現在のところ、猫伝染性腹膜炎は、猫腸コロナウイルスに感染した猫の体内でウイルスが突然変異を起こし、猫伝染性腹膜炎ウイルスとなることで発症すると考えられています。
猫伝染性腹膜炎ウイルスの感染力は弱く、猫から猫への感染はないと考えられています。
※文献 https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/1279.html
これは長く保護活動を行っていればわかっている方も多くいると思います。
猫を飼っている方でも、このウィルスのことや突然変異することで発症するFIPの恐ろしさをwebなどでご存じの方も多いと思いますし、中には実体験された方もいらっしゃると思います。
ほとんどの猫が持っていると言われているこの猫コロナウィルスがなぜ突然変異を起こすのか。
病院では、ストレスやその子の免疫力が落ちた時に発症すると言われています。
そして比較的若い子達が発症していることもわかっています。
当会の保護猫がストレスを一番感じるときは。多分保護するときだと思います。
(慣れ親しんだ場所から移動ことになります。)
でも、今発症している子達はこれに当てはまらない子も多くいます。
ウィルスの増殖が原因なのか、免疫力の低下なのか……不明なことばかりですが、FIP発症には科学的には何も証明がありません。
ただ思うことは、発症のスイッチを持っている子には、免疫力が弱い子、現在弱っている子、悪い状態が長く続いている子…なにか関連している可能性があると感じています。
まずは、飼い猫の尿の状態を診てください。
すごく黄色くないか(黄疸はでていないか)、腎臓が肥大していないか、食欲はあるか。健康診断の時にエコー検査をするのもお勧めします。
当会では、保護してきたばかりの子は一時待機室もしくは隔離室にはいります。
これは猫コロナウィルスだけではなく、回虫などの寄生虫の感染やvfg@:[]fdr4510-、パルボウィルスの感染対策のために行います。
ケアが終わるまで、ケアの終わった子達と保護したばかりの猫が一緒になることはありません。
黒松内の子たちに関しては、一時待機室で約2か月を過ごしたあとに、ラウンジへの移動を行っています。
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コロナフリー
昨日ねこけんさんから初めて聞いた言葉で「コロナフリー」という言葉があります。
私たちの考えではFIPの子が他の子に何か感染させるのではないかと思っていました。答えはまったく逆でした。
飼い猫、保護猫、純血種ほとんどの猫が猫コロナウィルスを持っています。
その中でFIPを発症する子がいます。両方とも同じ猫腸コロナウィルスです。
FIPの治療はウィルスを減らし抑え込むことだと考えています。
FIPを寛解した子は、他の子からまた猫コロナウィルスをもらう可能性があり
そしてFIPに突然変異する可能性があるということです(一度FIPを発症したからこれもまだ確証はありません)
もともと発症しない子は同じ血縁であっても発症していない。
これは獣医師の先生とも話をしましたが、猫コロナウィルスはどこにでもあるウィルスです。人間が持ち込む可能性もあります。
結局、ウィルスの増殖とスイッチはなんらかの関係があるのかもしれませんが
まだ症例としてしか報告できません。
保護団体がコロナフリーのために、全部の猫に予防処置として新薬を予防投与することは考えられません。
なぜかと言うと、譲渡先に先住猫がいる時、先住猫に予防処置のために高額な治療を行わないと譲渡しないということになるからです。
認可の降りていないお薬のリスクや猫の体に与える影響がわかっていない高額な薬を
与えることは現実的ではないと考えるからです。
出来ることはFIPを発症した子の譲渡には慎重になること、きちんと説明をすることだと考えています。私はFIPを発症した子達に家族を見つけることが出来る可能性を知ることが出来て本当に幸せです。
一生懸命に生きている闘病中の子達に明るい未来があることを皆様に報告できたこと
を嬉しく思います。
デップ今日はちょっと元気がありません
キアヌとウィルはとっても元気で、ウィルの甘えっぷりはどんどん進化しています
カールの投薬が終わるのは1月2日です
今日は久しぶりにモモタロスに会うことができました。
そして、遠く北海道まで来てくださったねこけんさんに深く感謝します。
とても気持ちのよい方達でした。ありがとうございました。
いつもお願いで申し訳ありません
FIPと戦っている猫たちにどうかご支援宜しくお願いいたします。
この子達の明るい未来に力を貸してください
どうかよろしくお願いいたします。
★ご支援のお願い★
■医療費がひっ迫しております。
どうか力をお貸しください。
- 郵貯銀行からの振込み
口座番号:19040-32781041
口座名:ニャントモネットワークホッカイドウ
- 他の金融機関から、郵貯銀行へお振込みされる場合の口座情報は以下の通りとなります。
銀行名:ゆうちょ銀行 (金融機関コード9900)
店名:九〇八 店(キユウゼロハチ店)(店番908)
預金種目:普通
口座番号:3278104
名義:ニャントモネットワークホッカイドウ
- お振込みの際、お名前の後ろに、「FIP」とお書きください。
- ショップページからクレジット決済でご寄付いただくことも可能です。
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