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【北海道胆振東部地震】倒木の下で越冬した猫のレスキュー

胆振東部地震からまもなく9ヶ月が過ぎようとしています。
ニャン友ねっとわーくでは震災3日後には現地に出向き厚真町のペットホテルHAYAさんを拠点として厚真、安平、鵡川の三町にて行政、北海道獣医師会と共に迷子猫や被災猫のレスキューをしてきました。


ライフラインが戻り、少しずつ復興のための工事が進んでいます。
ニャン友メンバーの1人は現地情報共有会議に参加しており、他団体のNPOと復興のための情報共有をしていました。
そこで知り合った仲間の一人から知らされたのは
「土砂崩れで一番被害の大きかった厚真町吉野地区の倒木の下で猫が二匹生き残っている。  公費解体が進み、猫の隠れている倒木が来週にも撤去されてしまう、こういう場合どうしたらよいのだろう」 と相談されました。
6月17日午後に現地に行きました。

元々外でご飯をもらって他の猫と暮らしていたようです。
地震の後、この地域に徒歩で入った方が猫の姿をみつけて生き残っている猫にご飯をあげてくれていました。
猫たちは倒木の下で越冬した様子。
厚真ブログ_190625_0021_R

他にも藁の隙間など暖をとれそうなところがありました。
厚真ブログ_190625_0023_R

現場を見に行ったときの第一印象は 「まさかここで猫が生き残っているなんて」 絶対に連れて帰ろうと思いました。

一緒に行ったのは石狩思いやりの心届け隊の隊長さんです。
震災後情報共有会議でご一緒させていただいています。
仮設住宅のキャットウォークなども作ってくれたり、重機を扱う現場のスペシャリストです。
脚立を使って土嚢の上にあがり土砂のてっぺんまで登りました。
厚真ブログ_190625_0024_R

約7時間、二匹を保護するまでの時間です。
厚真ブログ_190625_0008_R

1匹目は14時過ぎに捕獲器の中に入りました。
厚真ブログ_190625_0026_R1 長いと感じるか、短いと感じるか
ここは夜になると街灯はなく熊の目撃情報もある地域でしたが、猫の命がかかっていたのと時間がせまっていたのです。
厚真ブログ_190625_0028_R

夜の21時でその日の活動は最後にして、翌朝にまた捕獲をしようというところで捕獲器に猫が捕獲されていました。

厚真ブログ_190625_0030_R
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ここで頑張っていた二つの命、
その命が消えないようにご飯をあげてくれていたこと、
ここに居ることを教えてくれたこと、
倒木の撤去作業を待っていてくれたこと、
厚真町に居ることがわかると、すぐにかけつけてくれたHAYAさん。
猫の命とみんなの優しさを思うと嬉しくて嬉しくて涙がでました。

保護したあとは
動物病院でメディカルチェックと避妊去勢手術をします。

捕獲の翌日、倒木の撤去がおこなわれています。
ギリギリでのレスキューでした。


私が猫を保護するために登った土砂の下には
家財道具や想い出のつまった色々なものがあります。


この震災で亡くなられた方に心からご冥福をお祈りします。

そしてその日、重機を動かすのを中止してくれた会社の方にも
一緒に現場に行ってくれた石狩思いやりの心届け隊の隊長さんにも
ペットホテルHAYAさんにも
餌やりさんではないのに9ヶ月もご飯をあげてくれたお兄さんにも
動物病院のスタッフさんにも
皆さんにありがとう
二つの命が助かりました。
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これからも、ニャン友の活動の応援を宜しくお願いします。
北海道胆振東部地震での
活動を支援 3,000円
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SOS案件基金 小さな命
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【緊急レスキュー!】胆振東部地震厚真町、マイナス10度の牛舎に取り残された猫

厚真町に来ています。
12匹の置き去りの猫をレスキューする為です。

昨日、胆振東部地震による被害で離農した納屋や牛舎に残されている猫がいると聞き調査に入りました。

震災発生当時、気になる場所や、被害が大きく入る事も出来なかった地区を中心にあるいた。

一番気になっていた、牧場に立ち寄る。
当時納屋や家は倒壊していたが、ご飯をもらい、緊急性は無いと感じていた。

人影はなく、温度計を見るとマイナス10度、まさかいるわけ無いと扉をあけると猫が出てきました。
「出して出してと」
こんな寒い中どうやって生きているのだろう。
猫をさわると、氷の様に冷たかった。

小さな子もいました。

牛舎には、牛もいない、藁もないガランとしていて、機械のみが置かれていた。

死してしまう
関係機関に連絡をして病院に搬送する事になった。

みんな無事でいてほしい。
暖かい食べ物を食べさせてあげたい、凍らない水を飲ませてあげたい。
眠っても死ぬ事のない寝床を用意してあげたい。

死なないで、今行くから
お願い。
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地震発生から2カ月が過ぎようとしています

地震発生から2カ月が過ぎようとしています。
現地では30件以上の相談が入りレスキューに走り回る毎日です。
現在当会には、厚真・鵡川・安平・清田から保護した猫が30匹【病院入院含め】程おります。
対策協議会では、当会が保護した内の14匹に初期治療を行ってくれています。
今週末10月の27.28日で 被災地の動物たちのための譲渡会が開催されます。
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「キジにゃん、シャムにゃん飼ってあげられなくてごめんね・・・幸せになってね」
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住んでいる家が倒壊し、土砂で流され沢山の命が失われました。
キジにゃん、シャムにゃんのお母さんは最後まで猫達に泣いてあやまっていました。

13日土砂から発見された子猫【三毛猫真子ちゃん】
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土砂から乳飲み子をレスキューしました。
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こんなに小さかった子も
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650グラムに
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捜索依頼のある猫や犬を探すために毎日毎日歩き胸が苦しくなりました。
置き去りになっている猫や犬たちは、道路が寸断され 助けたくても
いくことのできない場所にいます。

1人の方が私たち動物ボランティアに言いました。
生きているって信じています。
でも人間が優先ですから・・・と言って目をふせました。
毎日現地へ通う中、動物病院経由で緊急レスキュー依頼が入りました。
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首に怪我をしている猫がいる、そこには他にも6匹以上の猫が取り残されてしまっている。助けてほしい・・・・・・・・
住所も分からず写真を頼りに場所を特定し現地に入ると、土砂が押しつぶしそうになっている倉庫の中で、6匹ではなく  15匹の猫達がいました。
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私たちは、レスキューに入る前に預かりボランティアを募集していました。
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しかし状態の悪い子も多く
中々お申し出をいただいている預かりボランティア様に預かって頂く事が出来ないでいます。
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まずは元気な子から譲渡に向かわせるために10/27(土)-28(日)で緊急譲渡会を開催することになりました。
1匹でも多くの子が新しい飼い主さんのもとへ旅立っていってほしいです。

個性豊かな子達が沢山参加します。

歳をとっている子
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ちっち10歳
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倒壊した家の中のゲージに残されたポップ(8歳)
お母さんと離れ離れになった。キジにゃん、シャムにゃん1歳
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いつも一緒です
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怪我をしている子

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沢山の仲間にささえられて、
そして
休日を休まず物資を運んでくれた方
福島の時使われたカメラを持参して 生存確認のために取り付けてくれたKさん
みなさん 本当にありがとう
暖かいご支援に支えられてやっとここまできました。
みなさん
どうか、この子達に新しい家族になってください。
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倒壊したビニールハウスの中で震えていた子達

そして助けることが出来なかった命・・・ごめんね
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ニャン友が9月9日から、現地に入り活動した日数は26日間になり、走行距離は6000キロを越えました。
まだまだ、見つかっていない子がいます。
助けを求めている子達がいます。

どうか、10月27日、28日の譲渡会にお越し下さい。
沢山の子達が新しい家族をまっています。
琴似イトーヨーカドーで両日共に11時から15時までの開催になります。

繋げたい命
助けられなかった子達の分も幸せになってほしいです。
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もう1つお願いがあります。
今まで現地に届ける物資のお願いのみをしてきました。
まだまだ続くこの活動にどうかご支援をお願いいたします。

  • 郵貯銀行からの振込みは
    口座番号:19040-32781041
    口座名:ニャントモネットワークホッカイドウ
    になります。

  • 他の金融機関から、郵貯銀行へお振込みされる場合の口座情報は以下のとおりとなります。
    銀行名:ゆうちょ銀行 (金融機関コード9900)
    店名:九〇八 店(キユウゼロハチ店)(店番908)
    預金種目:普通
    口座番号:3278104
    名義:ニャントモネットワークホッカイドウ
  • ※お名前の後ろに、「シエン」とつけていただくようにお願いします。

    そして
    9月6日3時地震発生の3時間後の6時に「犬猫無料で預かります」と役場にコピーを掲示した
    厚真町 ペットホテルHAYAさんにご支援宜しくお願いいたします。
    40匹以上のワンコや猫を預かり、がんばっています。
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    • 郵貯銀行からの振込みは
      口座番号:19040-32781041
      口座名:ニャントモネットワークホッカイドウ
      になります。

    • 他の金融機関から、郵貯銀行へお振込みされる場合の口座情報は以下のとおりとなります。
      銀行名:ゆうちょ銀行 (金融機関コード9900)
      店名:九〇八 店(キユウゼロハチ店)(店番908)
      預金種目:普通
      口座番号:3278104
      名義:ニャントモネットワークホッカイドウ
    • ※お名前の後ろに、「HAYA」とつけていただくようにお願いします。


      スバルは一歩一歩前に進んでいます。

      もうすぐ仮設住宅の入居がはじまります。
      その方たちに届けたいものがあります。
      ご支援宜しくお願いいたします。 代表 勝田珠美

      アマゾンほしいものリスト
      http://amzn.asia/dPKYPnb

09/13~15の活動報告

9月13日~15日
厚真町幌内地区で2匹尾保護依頼がありましたが
12日無事生存確認が出来、13日無事に保護することが出来ました。
もう一緒に住むことは出来ないとお話されていました。
札幌につれて帰る前に避難所に寄り、猫達にあっていただきました。

シャムニャンとキジニャンごめんね、
一緒に暮らせなくてごめんねと飼い主さんは泣きながらお別れしていました。
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突然予期せぬ形での家族との別れ。
きっと良い里親さんを見つけます。報告もしますと言って現場を離れました。

そして、また電話が現地でなりました。
土砂の中から子猫がでてきましたと連絡が入りました。
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受け取りましたが、低体温です。
今日は、札幌市小動物獣医師会の前谷先生と玉井先生が診察にきて下さっていたので診察してもらいました。
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子猫は無事です。元気を取り戻し札幌にいます。
毎日現地にいると、大きな事から小さなことまでいろんなことの相談が入ります。

どんな小さなことでも、私たちは体を使って動こうと思います。
動物たちは家族です。

今日もまた現地に入りました。
           後ほどブログをアップします。
災害にあわれた、沢山の方達が1日も早く安心して過ごす事が出来る事をお祈りします。

頑張れ北海道!

NPO法人ニャン友ねっとわーく北海道 代表 勝田珠美

09/10~11の活動報告

9月10日~11日
現地で少しずつレスキューの依頼が入り始めました。
自宅が倒壊して、猫が取り残されていると連絡が入りました。
名前を聞いていたので、呼びました「ちっちー、ちっちー」。
猫の鳴き声が家の中から聞こえてきました。
いました。
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半分崩れかけているお家の中に。
とても慣れている子でしたので、すぐにそばによってきました。
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今は当会にいます。
自宅の扉には
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娘さんと連絡が付きました。もうどうしたらよいか・・・・2日1回給餌に通っていたのだが、
苫小牧に避難するので・・・・と言っていました。
今はご自分とご家族のことをお考えください。それからゆっくり「ちっち」のことは・・・・
と言って電話を切りました。

そして次のお宅へ ヘリで救助されたのですが、2匹の猫がとりのこされているとのこと
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キジにゃんとジャムにゃん、1歳
いくらよんでも捕獲機をかけてもいない。
飼い主さんもここに1回来たのですが、見当たらない・・・「地震で逃げてしまった」のではと話されていました。

現場をはなれての捕獲作業は、もしも猫が捕獲機に入っているときに道路が遮断されると、猫達が危険にさらされるので、絶対かけて現場をはなれません。

捕獲器をさげに現場へ行き、だめもとで名前を呼びました。
いたーーーーーーーーーー! でていきました。
きじにゃんです。
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「きじにゃーん」とよぶと近づいてきました。

日が落ち今日の捕獲は無理と判断し現場をはなれました。

必ず明日むかえにくるからねと、ご飯をおいて帰ってきました。(11日)

とにかく長引く避難所生活でみなさん疲れきっています。
餌さえ必要ですかとお声をかけるのも申し訳なく、メッセージボードに要望をかけるようにしてその下にBOXをおいています。
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みなさん駆け寄ってきてくださり、「もらっていいのですか?」と
「どうぞ遠慮せずおもちください」とはなしました。

また現地にはいります。
今日で5日目です。
迷惑をかけないように、やれることをやりたいと思います。

猫を探しています
2018_0911-12_10_R.jpg

今回の北海道胆振東部地震でペットの事でお困りの事がありましたら、
ニャン友ねっとわーく北海道事務局まで連絡をお願いします。
(フードが不足している、避難時の一時預かり先を探している等)
お問い合わせ先
NPO法人ニャン友ねっとわーく北海道 事務局
電話:011-205-0665
Mail: rescue1005@nyantomo.jp

メールでのお問い合わせは、下記の内容を添えてお願いします。
①お名前
②ご住所
③ペットの種類と頭数
④ペットの状況
⑤お困りの内容

引き続き、わんちゃん、猫ちゃんのフード他ペットシーツ、猫砂、療法食などがありましたら、

札幌市中央区南7条西8丁目1-24LC拾八番館4F
NPO法人ニャン友ねっとわーく北海道 キャットラウンジ

まで、お届け頂けるとありがたいです。

また同行避難できていないことから、長期預かりが必要になる場合が想定されます。

預かりが出来る方、ご連絡お待ちしてます。

①お名
②電話番号(連絡先)
③ご住所
④あずかれる犬・猫の頭数、年齢等
rescue1005@nyantomo.jp までメール下さい。
折り返しご連絡いたします。
【記載例】
①お名:ニャン 友子
②電話番号:011-205-0665
③ご住所:札幌市中央区南7条西8丁目1-24LC拾八番館4F
④あずかれる犬・猫の頭数、年齢等:大型犬、1匹、1歳~
頑張れ北海道!

NPO法人ニャン友ねっとわーく北海道 代表 勝田珠美
プロフィール

ニャン友ねっとわーく北海道

Author:ニャン友ねっとわーく北海道
北海道で保健所収容猫、地域猫の保護と里親探しをしている個人が集まり、活動しています
ニャン友ねっとわーく欲しいものリスト
https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/TPUMWYRXW36K?ref_=wl_share

■支援物資の送り先
〒064-0807
 北海道札幌市中央区南7条西8丁目1-24LC拾八番館3F
 NPO法人ニャン友ねっとわーく
 電話:011-205-0665


■支援金のお願い

●郵貯銀行からの振込み
口座番号:19040-32781041
口座名:ニャントモネットワークホッカイドウ

●他の金融機関から、郵貯銀行へお振込みされる場合の口座情報は以下のとおりとなります。
銀行名:ゆうちょ銀行 (金融機関コード9900)
店名:九〇八 店(キユウゼロハチ店)(店番908)
預金種目:普通
口座番号:3278104
名義:ニャントモネットワークホッカイドウ


NPO法人 ニャン友ねっとわーく 北海道



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